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赤鬼という人間③〜恋愛編〜

最初は誰でも非モテです。

俺も同じ。

沢山の恋愛を通して成長していく。

非モテ時代の物語。

 

【特別編】非モテの15歳、変わっていく16歳~優香~

 

【第一章】出会いと別れ

 

高校入学してすぐ。
隣の席の女の子優香と仲良くなった。

優香のグループは1番髪や化粧が派手だった女子グループだったからすぐに目立っていた。

優香は入学してから1週間くらいした時いきなりメアドを教えてと言ってきた。

 

「あ、モテた!」と思った自分だったがその夜

 

優香「赤鬼の隣の健二君のメアド知りたい!めっちゃかっこいい!」

 

なんやねん。。。

チッ。そう思いつつ良い人になろうと決意。

健二と優香。

 

僕と適当な女の子を誘ってWデートを計画した。

帰り道優香は

 

「健二君と手を繋いだ!!!サンキュー!」

 

と幸せそうに笑っていたので「それはよかったよ笑」と返しておいた。

 

そこから暫く何気ない日常(不良にボコされたのもこの時)を過ごしていたそんな時、優雅に呼び出される。

 

赤鬼「どうした?」

優香「赤鬼のこと好きになっちゃった」

赤鬼「は!?健二は?」


優香「1番優しいの赤鬼だし赤鬼と付き合ったら幸せになれると思った」


おに「そっかいいよ。付き合おう」

 

今考えたらなんだそれ状態だったが
俺のせいなのかな?俺が幸せにしないと!
と非モテ特有の謎理論で幸せにしてあげようと決意。

そこから付き合い始めた。

3週間ほど経ち15歳で赤鬼は童貞を奪われた。

無論、この辺りから優香と健二は会話をしなくなる。
健二も俺に気を使っていた。

 

高校時代。主に関わっていたのは2グループ。

一つは不良達のグループ。

優香達女子グループも仲のいいカーストトップのグループ。
基本夜中に公園集合してバイクに乗ったり花火したりしてた。

もう一つは健二達のグループ。
悪目立ちするような派手な事はしないが地味ではない中間的グループだ。
学校帰り毎日ゲーセンに入り浸った。

健二グループの中でも俺が特に仲の良かったのは3人。
健二、クマそして眼鏡

健二とクマとはよく一緒に遊んだりした仲だ。
眼鏡は帰る方向が優香と俺と同じだから仲良くなっていた。

 

付き合ってから1年くらいした時。

 

みんな仲がいいのに健二と優香だけが全く会話をしないのも変な感じがして
健二や眼鏡達数人を呼んで一緒に飯を食べて2人が話せるように上手く立ち回った。

次の日。優香が嬉しそうに言う

 

「健二君とマイミク(死語)になったよ!」

 

良かった良かった。
そう思っていた。

その1ヶ月後。
俺はフラれた。

 

「ごめん。また健二君好きになっちゃった。」

 

落ち込みながら、クマに相談していた。

 

赤鬼「なあクマ、優香健二好きらしいんだよ」

クマ「嘘だろ、それはきついな」


赤鬼「まだ優香好きなんだよな」


クマ「でも健二彼女いるぞ」


おに「そうなの!?!?」

 

健二先に言えよ。。
そんな風に思っていた。
悩みながら過ぎていく時間。
フラれてからの修学旅行

健二はクマと、
俺は眼鏡と同じ部屋だった。

不良達の部屋に優香達みんなが集まっているから顔だけ出して自分の部屋に。

 

優香から電話がくる

「先生こっち来たから部屋隠して!」

ベットの下に隠れる優香と俺。
キスをしていた。

赤鬼「俺じゃダメなの?」
 
優香「うん。健二君が好き。私告白する」

赤鬼「健二彼女いるんだよ?」

優香「知ってるけどそんなことあんたに言われたくない。私は本人から聞きたいの。ほんと最低。ありえない。」


彼女がいると言えば諦めて戻ってきてくれる。

本気でそう思っていた。
非モテな自分が懐かしい。

 

その夜。

眼鏡とオールで語り合った。

 

赤鬼「俺まだ優香のこと好きなんだよな。」

眼鏡「赤鬼の気持ちはわかるけどジムとかばっかで優香のこと放置してたじゃん?」

赤鬼「そうだな。」


眼鏡「優香ずっとお前のことで悩んでたぞ。」


赤鬼「そうだよな。」


眼鏡「だから本当に優香の事好きなら応援するべきなんだよ」


赤鬼「そうなのかな。」


眼鏡「俺昔さ。友達いなかったんだけど、今お前らと一緒に入れて本当に幸せなんだよね。だから赤鬼にも幸せになってほしい。」


赤鬼「お前良いやつだな。」

 

眼鏡は俺が駅を降りた後いつも優香と帰っていた。

だから俺との相談も沢山聞いていただろう。
そして健二への気持ちも分かっている。

 

同い年とは思えないような考え方を持っている大人な眼鏡が羨ましく思えた。

 

そして、30人くらいが停学になるトラブルがあったくらいで無事修学旅行は終わり。
元の日常に戻るまもなく夏休みに突入していた。

 

優香は修学旅行で健二にフラれていた。

 

この後、俺は健二とサシで飯に行った。

今でも、知りたくない事実や聞きたくない現実を知る瞬間には慣れない。

でも、これだけは伝えないといけない。
そんな気がして俺は思っていたことを健二に伝えた。

 

赤鬼「俺と優香のことで健二と気まずくなりたくない。気にしないのは難しいかもしれないけど気にせずに俺と友達でいてほしい。」

そんな畏まった俺を見て健二は笑った。

健二「俺が気にするわけないだろ。そんなんで友達じゃなくなる関係なら俺はダチいらねえw」

いい友人を持った。
俺が考え過ぎなだけだった。

全てを失うわけではなかった。

 

そんなことがありつつ、まだ諦められない俺は夏休み中3回ほど優香と遊んでいた。

 

 
赤鬼「戻ってきなよ」
優香「まだ健二君が好き」
赤鬼「健二を好きでもいいから。」

 

そんなことを繰り返した8月の終わり。
最後のデートでSEXをしていた。

9月。後期が始まる。

 

 

【第二章】伏兵

9月に入ってすぐ。

優香の態度が明らかにおかしい事に気付く。
明らかに俺を避けるような動き。
イライラが募る。

話しかけても無視。
俺の姿を見たらどこかに行ってしまう。

こいつなんなんだよ。
我慢出来ずに追いかけて尋ねる。

 

おに「お前さ、隠してる事あんなら言えよ。分かりやすいんだよ」

 

 

どうせ彼氏ができたとか、健二がまだ好きとかだろ
そんなことを考えていたが
優香から予想外の言葉が飛び出す。

 

「私眼鏡と付き合ったから。」

 

は????

全く思いがけない所からの伏兵に赤鬼は度肝を抜かれた。
それはいくらなんでもありえないだろ笑

そう思いつつも優香は続ける

 

優香「眼鏡は私がお前や健二君のこと思ってる時からずっと私のこと思ってくれてたんだからね。お前とは器が違うの。」

 

お花畑には何を言っても無駄だった。
それを知ってブチ切れるクマと健二。

 

クマ「あのクソ女何考えてんだよ。赤鬼を何だと思ってんだよ」
健二「眼鏡ぶっ飛ばしてくる」

 

俺には友達がいる。幸せなんだ。
そう思う一方で
眼鏡と優香はいつもくっついていた。

見ていていつもストレスだったが
周りに友達が沢山いたから常に他の事を考えようとしていた。

それでも、眼鏡と俺は隣の席。

俺の席に座ってイチャイチャしてる優香。
俺が戻ると

「あ、ごめん、邪魔だったー?」
(邪魔に決まってるだろクソが)

そんなこと言えずに過ごす日々。

 

ついに我慢出来ずにキレた。

赤鬼「お前さ、少しは俺に気を遣えよ。他でイチャイチャしろよ」

 

優香もブチ切れる

 

優香「何でテメェに気を遣うんだよテメェがどっか行けよ」

 

言い負ける赤鬼。

そんな彼らも数ヶ月で別れた。

ここまで嫌な思いをして。
ゴミのように扱われて。
それでも
何故か、まだ優香を思っていた。

(今振り返ると恥ずかしくもなる非モテ具合です。高校生ってそんなものだよね???)

落ち込んでる優香の所に行って。

赤鬼「俺は優香が好きだよ。全部受け止めるから戻っておいで。」
優香「眼鏡が忘れられない」

こんなやりとりを会うたびに10回以上繰り返したと思う。

 

 

 

【第三章】16歳。初めてのワンナイト。

優香の事で落ち込む日々を過ごしつつ。
ジムにだけはしっかり通っていた。

そこで仲良くなった会員のお姉さんがいた。
当時22歳。
6歳年上の大学生だった。

よく同じ時間にいるから自然と仲良くなっていた。
彼女は近くに住んでいた。
気が付けばマイミクになってメッセージでのやりとりもしていた。

俺は優香の事を相談していた。

赤鬼「まだ元カノが好き。」
22「辛いよね。今何してるの?」
赤鬼「バイト終わってうちにいますよ」
22「今から会わない?」

 

深夜2時。最寄駅で集合。
スウェット姿の彼女に少しドキドキした赤鬼。

一人暮らしの女の子の家に行くのは初めてだった。

 

22「辛い時は飲もうよ」

おに「俺弱いんすよ」

22「関係ないから。」

 

彼女はテキーラを口に含んでキスをしてきた。
一瞬で回る赤鬼。
速攻ダウン。

頭が痛い中、彼女は俺の服を脱がし始めた。

初めて理解した。
俺はこれからこの人とSEXするのか。

そして、事後。

 

赤鬼「俺のこと好きですか?」
22「どうかなー?」
赤鬼「好きです」

 

セックストリガーを引かれたのは。俺だった。
彼女はジムも辞めてどこかに行ってしまった。

生まれて初めてワンナイトをして。
見事に非モテコミットし、ツマらない男として
彼女の記憶に残ることもなかった。

 

このワンナイトから
俺は女を知った気がしている。

 

 

 

【第四章】最初は全員が非モテ

優香とお姉さんと出会ってから。
またしばらく優香を引きずっていた。

そんな時、他校の女の子と出会い。
何度かカラオケに行ったりする中で告白をされた。

「まだ、優香さんのこと好きかもしれないけど、私は絶対赤鬼君を幸せにできる」

断る理由はなかったから、付き合った。

それを知った優香から、電話。
「やっぱり赤鬼の事が好き。」

女の子は本当に訳わからん生き物だ。
そう思った16歳の夜。

 

 

 

 

『元非モテ』

ナンパ界隈でよく聞く言葉です。

「元からモテてきた人間には非モテの気持ちが分からない」

そんな言葉を目にした記憶があります。
本当にそうなのか。
疑問に思います。

最初は全員が非モテ。
そもそも、10代の頃には非モテとモテとかそういう概念はありません。

ただその世界線に気付くのが早いか遅いか。
それだけだと思う。

僕は15歳の時に面白いくらいの非モテでした。

それでも、16歳のワンナイトを皮切りに
ワンナイトもするようになりました。

気付くのが周りより早かっただけ。

だから、非モテの気持ちが分からないなんてあり得ない。
安心してください。
赤鬼も昔は圧倒的な非モテでした。

人は変われます。
一歩踏み出すことさえ出来れば。

 

 

次は、遊び始める赤鬼のワンナイト編

 

 

笑い話ですがみてみてください。

 

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